目が回る

最近、ここ最近、あんまり音楽が聴けなくなった様に思う。

吸収できなくなったっていう感じがする。

あまりにも存在する楽曲が多い。

それらを紹介、おすすめするSNSもどことなく煩い。

情報が多すぎる。

何故か、音楽は「たくさん知らんだら負け」な感があるように錯覚して、

それに対しても辟易している気もする。

貪欲になんぼでも聴けて、取り込める人もいてはる。

その逆かて、おる。

通勤時に愛用してたCDプレーヤーが故障してしまったのもあって、

今は殆ど音楽を聴いていない。

多くても一日に2～3曲というところか…

ラジオから聞こえる喋り声にすら、イラつきがちな日もあって

ちょっと「娯楽としての音」から離れたほうがいいかもしれないとも思っている。

元々、外界からの情報が多いと処理しきれずに、ダウンしやすい体質なのは

すでに分かっている。

派手で賑やかな商店街ではよく目が回る。

矢継ぎ早に捲し立てられると、情報が追えない。

（スポーツ実況などは特に嫌いな分野ではあるし。）

結局、流されない。というのが自分を救うのかなぁとか、そんなことを考えてた。

音楽に関して、掘り下げた聴き方、見方をなるべくならしたくないと以前に書いた。

なるべく全てのことに「これはこれ」を適用したいとも書いた。

情報という意味では、誰かの考えも「煩い」になりえてしまう。

考えというか、作品を見た、聴いた人の批評、考察とかそういうの。

SNSはもろにそれが見えてしまう。

声がでかい人の発信がどうしても目立つ。

（というか、声が小さい人は発信をそもそもしてない）

批評って、体験した人による「ある意味での決めつけ」でもあるように感じてて、

なんとなく自分にとって相性が悪い。

「これはこれ」と真逆にあると思う。

でもいい面もあって。

批評によって、作品の輪郭がはっきりして、立ち位置というか

アイデンティティみたいな「それって何なのか」という部分が形成されるんやと理解してるんやけども。

そのはっきりさせるってのが何ともなぁ…

気に食わんところがあって…

でも、それもこれも嫉妬である。ってことも程々にわかってる。

そういった批評は性格的にも気質的にも自分には難しいし、

意匠を汲み取る力もないから、そもそも自分には批評ができない。

事象を額面的に受け止めて漫然と受け入れることだけが出来る。

いいなぁと思う。

そこまで音楽に熱くなれる。

そこまで掘り下げて、さらに自分の知識や考えと照らし合わせて整理できる。

そんな力は自分にはない。

漠然と聴いて、「この曲はこういう音楽なんやー」と認めるのみ。

阿呆やん（笑）

音楽だけじゃなくて、感情をちゃんと表現出来ることがそもそもすごい。

やはり絶対的な正解を求める質があるからかな。

全部の人が頷く正解はないと分かってはいる。

けど、根底が「誰か一人にでも嫌な顔されたら不正解」

と思ってしまう思考回路があるからな…

だから、自分なりの答えを提示せずにのらりくらりしてる。

批評はしないとか。考えを固定したくないとか。

でも、自分の思想とか主張もないので、提示出来るものもなく。

結局人ではなく、自分に苛立っていたらしい。

それでも世界は回って、世間は動いていくので、

また毎時間、毎日、世界の何処かで音楽は生まれて

自分は目を回すのかもしれない。

SNSは自分にはほんまに向いてないな。マジで。